カヌーの定義
カヌーとは、両方もしくは片方に付いたスプーンの様なもので、前向きでそのオール(パドル)を動かして漕ぐものをカヌー(カヤック)と呼びます。後ろ向きで漕ぐのはボートと呼びます。
カヌーには様々な種類があり、大きく分けると上部が大きく開いているものをカナディアンカヌー、体を入れるところだけ空いているカヌーを「カヌー」「カヤック」と言います。これが競技カヌーになると、プールの様な静かなところでレーンを設けて漕ぐ「スプリント艇」は、一般の方には乗る事さえ難しく乗る人数も1人、2人、4人と有ります。
川の流れの激しいところで漕ぐカヌー競技には「スラローム艇」と「ワイルドウォーター艇」などが有りますが、どれも初心者の方がいきなり乗るのには難しすぎて向いていません。やはり、初心者用のポリ艇と呼ぶカヌーに乗る方が近道です。重さは10〜15kgほど重くできていますが壊れにくく長持ちします。価格は8〜15万円程度で、中古艇は2〜3万円で出回っています。時たま中古艇が出ますので情報を確認下さい。
カヌーの種類と、する場所について
カヌーは、もともとカナダやエスキモーの狩り人が、海や川で狩猟をするためにアザラシの皮と木の枝を骨組みにして作った物がカヌーの起源です。その後、アメリカやドイツ人が布で作ったりFRP(プラスチック)で作った事で、軽くて持ち運びが良いために世界中に広まりました。現在はさらに軽くて強い素材のカーボン&ケブラー製が主流です。
現在は、目的によって種類も多く色々ありますが、大分県内で普通に使われているカヌーは、大分川で高校生が乗っている競技用カヌー(スプリント艇)
次に、リバーパーク犬飼でゲートを下げてやっているスラローム艇(カーボン製)と、初心者の方がカヌーと呼んでいる色の付いたポリエチレン製カヌーが一般的です。初心者の方が乗るカヌーはこのポリエチレン製カヌーが一番いいと思います。
海では国東や佐伯の海で乗る「シーカヤック」と言って4〜6mの長さで、舵があって荷物を積んで島などに行く事が出来るシーカヌーも有ります。
また、ダム湖や湖で多く使われている、上がオープンになっているカナディアンカヌーが有りますが、漕ぎ方が難しく不安定な所が有ります。
この他、最近人気があるプラスチック製のオープンデッキのカヌー(シットオン)が釣りの方に人気があります。また、「サップ」といって川や海で立って乗れる物も出てきています。この他ゴム製のカヌー(インフレータブルカヌー)があります。これは、軽くて転覆しにくいですが、風の抵抗を受けると進みにくいところがあります。
大分のカヌー事情
カヌーを今から始めようとする人にとっては、海が近ければ「シーカヤック」「サップ」「シットオン」が良いし、また、湖やダムがあれば、カナディアンカヌーやポリエチレン製カヌーが良いかもしれません。いずれのタイプのカヌーにしても購入したら一人ですぐに始めるのではなく、ご自分が住んでいる地域のカヌー協会などと話してみるか、複数で行う様にして欲しいと思います。大分県内では、北から耶馬溪付近、山香農業文化公園の池、日田市中津江、天ヶ瀬、大分川、大野川、乙津川、リバーパーク犬飼、番匠川などで各市町村のカヌー協会が講習会を行っていると思います。
カヌーは、カヌーはある程度の大きさがあり(3〜4m)重いために、簡単に持ち運びができません。そこで、どこかに基地を設けてそこに置いておく、つまり艇庫か倉庫の様な物に入れておいて、すぐ前にある川で遊ぶのが一般的です。大分市の「ハウス大分川」や、豊後大野市のリバーパーク犬飼艇庫が最も設備が充実していると思います。ご自分でカヌーを購入されたらこうした艇庫にカヌーを保管し、その協会に入って活動される方が安全だと思います。どのカヌーにおいても共通ですが天日に雨ざらしにすると紫外線で痛みますので、直射日光を避ける様に保管して下さい。
この他に、車にカヌー専用のキャリーを付ければ何処へでも行けますが、家族で乗る場合には全員がライフジャケットを着用すること、その川の水の特徴(水量、場所によって流れにくせがあります)をしっかり分かった人にアドバイスを受ける方が安全だと思います。